つるこぽん

サムライの届けたい一冊　～杉本　遥『世界でいちばん不運で幸せな私』～

古本市に行った時に題名に惹かれつい買ってしまいました。

幼馴染が淡い恋に落ち、好きと言えずに大人になっていく。その2人をつなぐ「ゲーム」。その「ゲーム」が終わる時2人の恋は結ばれます。 こんな内容だけならどこにでもある恋愛小説です。

しかし読み終えた時の衝撃ははかり知れませんでした。 こんな恋愛小説があっていいのか？とさえ思いました。 中盤まではキュンキュンしながら読めていたものが後半にさしかかると突然歪み、最後はハッピーエンドともバッドエンドとも取れる衝撃のシーンで終わります。読みきった時、題名の持つ意味がはっきりと見えてきます。

気持ちを伝えることの重要さに気付ける作品だと思います。 しかし読み終えた時の心の傷は保証できません！