2015年の春よりツルハシブックスを拠点に活動している女性三人チーム、コメタク。
彼女たちへのインタビューの第二話です。
彼女たちの問題意識はどこにあるのか。
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―― 「誰かとともに手を取り合って生きていこう」。コメタクはそういう想いを共通にする三人なんだね。この三人が集まったきっかけは何?なんでこの三人なの?
ゆき: 西田さんが声をかけてきたんだよ。
あいり: 本人はこの三人しか声かけていないって言ってるけど、実際はわからない(笑)。
ゆき: でも少なくとも、興味を抱いて新潟までわざわざ来たのはうちらだけ。そうなんだ。
あ:わざわざ来たって言うか「行きたい!やりたい!」ってなったのがうちらだけ。
―― それだけ思いが強かった三人なんだね。
それで内野商店街のお米屋さん、飯塚商店と協同でいくつかのプロジェクトを計画していると聞きました。今の段階では具体的に何をしていますか?
あいり: 今実行できてるのは、朝ごはん会。「八十八のおとも研究所」と名付けて、ごはんに合うおともを八十八探す旅を毎週しています。
ゆき:そこで飯塚商店の丹精込められたお米を食べてもらって、その美味しさに気づいてもらえたらと思って。プラス、ネットショップの立ち上げも進めていてます。それは飯塚さんのお米を食べて、飯塚さんのお話を聞いて私たちが「すごい!」って感動したことを、もっと多くの人に知ってもらって、さらにネットを通じ購入、実感してもらいたくて。
※コメタクのネットショップ、「と、くらす」がオープンしました! http://kometaku.shopselect.net/
―― なるほどね。ネットを使って、飯塚商店のお米の良さをアピールしつつそこで、販売に結び付けるのはいいアイディアだね。
ごはん会はしてみてどうでしたか?毎週ってことはもうかなり回数重ねてるよね。
ゆき: そうだねー。
―― で今のとこ感触は。
ゆき: 今のとこいつも楽しくできてるし、「あっこうやって朝ごはん食べることが丁寧な暮らしなのかもしれない」って気づいてくれた人もきっといるから、やってよかった。ただ、これからもっとよくしていく必要もあるなって思う。
あいり: だからちょっとやり方を試行錯誤しながら。
―― そうなんだ。たとえばどんなところが?
ゆき: やっぱり私たちのお客さん、一番私たちの想いを届けたい、伝えたい人はどんな人かって考えたら、それは若い女性なのね。
―― 若い女性なんだ!
ゆき: そう。おっ知らなかったね。
―― 知らなかった!なんでなんで?
あいり: やっぱこれからの日本の食を担っていくって言うと大げさかもしれないけど、家庭の中とかで食文化を次世代へつなげるのに大きな役割を果たしていくのは若い女性だと思うので、その子たちに日本食文化の特長やそこから始まる丁寧な暮らしの豊かさに気付いてもらうことが一番なんじゃないかなって思って。
―― ほうほうほう。
ゆき: それと、実は気づきたいっていうか、そういうことしたいなって思うのは女子だったりするんじゃないかな。男子より女子のほうが自分自身を気遣うことに敏感なんだと思うんだよね。
あいり: 内に秘めてるのかもしれない。
ゆき: いやあ母親大事だなあ。
あいり: やっぱパンケーキ食べてる場合じゃないんだよ(笑)。私この前、職場の人に「パンケーキ食べてる場合じゃないんすよ。米なんすよ!」って言ったら、「いやどうかなあ」って。いや「どうかな」じゃなくて、実はみんな心の中で思ってるの「白いお米食べたい」って。でもなんか、こうダイエットで炭水化物がうんぬんなんて言って食べなかったりするけど実は・・・。
ゆき: お米なんですよ。必要なんです。
―― なんの話だったっけ?(笑)
ゆき: 何の話だったんだっけ。
―― あ、なんで若い女性なのか。
ゆき: 八十八のおとも研究所はお客さんをもっと絞ろうって話。
あいり: 届けたい。相手をもっと明確にしないと伝わらない。
―― なるほどね。じゃあ最後になにか今後の意気込みがあれば。
あいり: 意気込み!(笑)。 意気込みなんて考えたことなかったなあ・・・。
―― じゃあ締めのひと言にしよう。
あいり: なんだろうなあ。なんか、やれる気がするよ(笑)。いや、簡単にやれる気はしないんだけど、やらなきゃダメだなってすごく思ってる。
―― ほうほう。使命感?
ゆき: ある意味ね。うちらが今やらないで・・・。
あいり: そう。うちらが今やんなきゃと思ってる。
―― 井上さんは?なにかコメタクの未来に向かってひと言。
ゆき: うーんとね。そうだなあ。コメタクの未来か。まだ今はなんか、「コメタク何やってるかよくわかんない」みたいなことをよく言われるんだけど・・・。たとえば二年後、三年後に「あっコメタクがやってたことってホントに大事なことだったんだな」って今はまだピンときていない人たちも気づくようになっていればな、と思います。
―― なるほど。期待しています。
ゆき: 頑張ります。ありがとうございます。
あいり: ゆきちゃんほんとそれだよ。「意味わかんない」って思っている人がちゃんと理解してくれるようになるまで、持っていこうよ。
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