ツルハシブックスとは、
「ただいま~」といえる場所である
ツルハシブックスに行くとき、今日は誰がサムライかな~、誰か来てるかな~、などと思いながら歩きます。 店に入るといつもの壁ぎわの席に腰を下ろし、外の景色を眺めます。顔なじみの少年は相変わらす独り言を言いながらゲームに夢中。 週末に時間があれば一日中ぼーっとしながら、なんとなく来た人たちとたわいのないおしゃべりをする。
家庭でもなく、会社でもなく、第三の居場所です。 生きるのが辛くて、つらくて、逃げて、逃げて、しかし自分からは逃げられなかった。そんな私が流れついたのが新潟の内野。 今でも鮮明に覚えている東日本大震災が発生し世の中が暗く静まりかえった中でのひっそりとしたオープン。
私の手帳には、次のように記されています。
ツルハシとどう向き合うか
・意識を相手に向けよう
・自分の出来ることをやる
・自分が与える人になること(お金、友情、信用、情報)
大切なのは、どれだけ人に与えたか→自分がほしいものは、まず人に与えよう。 ささやかでも自分が与えられるものを見つけ、すぐに取り出せるようにしておく 。
この言葉を読み返しながら、今日もツルハシへ 。
劇団員 西尾 光弘
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